娘2歳、絵本を振り返る
毎夜、寝かしつけの前に娘とゴロンと布団に横に並び、絵本を読みます。遅くなった時は1冊、余裕がある時は2冊。保育園生活3年目、振り返ればほぼ欠かさず読んでます。
平日約10時間を離れている母子にとって、この夜の絵本の共有体験はなんというか代えがたいものがあって、楽しいも悲しいも、娘にとってこれはいいことなんだ・逆に悪いことなんだという発見も、絵本体験で共有され、日々いかされる感じがするんですよね。
お料理したり、自転車に乗るのは楽しい!とか、ぶらんこは友達と順番こしないといけないとか、ケチって何?とかそんなことなんですが。「3匹ヤギのがらがらどん」で出てくる妖怪のトロルなんかは娘が心底怖がるので、「そんなことするとトロルが出てくるよ〜」と時々使ったりもします。(結構これは便利)
ちなみに我が家はこれでもかというほど繰り返し読みます。(私よりも娘のほうが覚えがいい。。。泣)だから絵本の選択はかなり真剣。3ヶ月に1回ぐらいのペースで絵本屋さんに行き、書店員さんも巻き込みながらこの時ばかりはかなり集中してます。
名古屋市千種区にある絵本専門店「メルヘンハウス」(確かな品揃え!)
「読み聞かせする者が好きでないとその良さが伝わらない!」という独断で、私が楽しめるもの、かつ、その時期の娘にとって最適(難しすぎてもダメ、簡単すぎてもダメ)なものが絵本選びの基準。
この1年、娘の絵本の変遷をまとめてみました。
*ちなみに0歳から1歳半の絵本の変遷のまとめはこちら↓
【1歳後半】
<しろくまちゃん・こぐまちゃんシリーズ>
1歳半ばぐらいに出会ったしろくまちゃんとこぐまちゃん。身近な題材で、絵も可愛くて、読んでるリズム感も心地よかったです。
<ノンタンシリーズ>
有名すぎて、「ノンタン?はいはい、可愛いだけでしょ」ぐらいに侮っていたノンタン。ちがった。可愛いだけじゃなかった。ちょっとやんちゃしたり、友だちと一緒に遊んだり、でも喧嘩したり。ちょうど現実の保育園では、まだ一緒にがっつりは遊べないけど、友だちとのからみが楽しかったり喧嘩したりする時期。そういう現実と重なるのか娘はノンタンを愛していました。
こぐまちゃんやノンタンでちょっとしたお話に慣れてきたので、もう少し次の段階へと進んだのが2歳手前ぐらいのころ。
『すばらしい季節』はターシャ・ティユーダ著で、四季折々の素晴らしい季節があるということを感じてもらいたくて完全に私の趣味。『うずらちゃんのたからもの』は、お母さんの誕生日プレゼントを一生懸命探せどなかなかなく、最後は星がいっぱい見える場所を見つけてお母さんを喜ばせ抱き合うというかなりハートフルストーリー。もちろん作中の抱き合うシーンで私らも抱き合う(笑)
【2歳頃】
読み物に慣れてきた2歳。バリエーションが増えてきました。
【2歳3ヶ月頃】
そしてついに待ちわびたこの時がやってきた。絵本生活がスタートした時からずっと楽しみにしていたコレ!『ぐりとぐら』。かつて大好きだった記憶のあるぐりとぐら。3ヶ月毎夜『ぐりとぐら』と他1冊だった気がします。
【2歳7ヶ月頃】
ぐりとぐらはさすがにもういいかな〜と思っていた頃、母子共々はまったのがこちら。14匹シリーズ。まず水彩画が美しくてツボ。自然の中でナチュラルに生きているのもいい。最初はネズミ兄妹10匹の区別がつかないのですが、数冊読むとキャラ設定がなんとなくわかってくるので味が出てくる。未だにブーム継続中です。四季が描かれているので、その移変わりとともに読むとなお楽しい絵本です。
【2歳10ヶ月、最近の絵本】
さて、最近の絵本たちはこちらです。
友達ふたりと自転車に乗り森の中のカフェに入ったり、サンドイッチ屋さんでお買い物をしたりお昼寝したりお友達との小旅行が楽しい「チリとチリリ」。仲良しのお友達と娘の名前に変えて読んであげると、自分ごとにしやすいようでより熱中して聞いている。
お花、お弁当、ピクニック。母子の大好きなものが詰まった「こぶたはなこさんのお弁当」。ピクニックがこの季節にぴったりでかなり楽しい。
『はじめてのおつかい』も主人公みぃちゃんのドキドキを追体験しながら聞いてる。
楽しい絵本が多い中、「さみしい」も描いている「ぐるんぱ」。「一人で寂しい」から「役に立って嬉しい」というぐるんぱの感情の移り変わりを、どうやら想像で体験しているよう。絵の可愛さや色のつけ方はたまらないものがあります。
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今後はぐるんぱのように、楽しいだけでなく、寂しい悲しいといった負の感情も入ったより立体感のある絵本も楽しめたらいいなぁ。
次なる楽しみは、『いやいやえん』とか『おさるのジョージ』、もっと先は『魔女の宅急便』とか『ムーミンシリーズ』。もうこの頃になると一人で読むんだろうけど、私もついでに読んで楽しみたいなと密かに思ってます。
はぁ。本って素敵ですね!