親子の社会科見学、日本茶について考える。
レゴランドでなく。ディズニーランド、でもなく。・・・娘とは農園・工場へ行きたい。ものは自然の恵みと人の想いや工夫からできていることを感じたい。
大人の社会科見学。もとい、親子の社会科見学。
豆腐工房いしかわに続き、今日は豊田市吉原町でお茶の栽培、製造、販売すべて手がけている高香園さんに母子ふたりで行ってきました。
八十八夜を過ぎ、新茶摘みしたいな〜、でも静岡までは遠いしな〜なんて思っていたところ、たまたまこちらの記事を発見。
うちから高速使って30分で行ける!しかも有機栽培、超こった作り方してる感じ!!!早速申し込んだのでした。
高香園の前にて、名古屋近郊に眠る魅力を愛あふれるガイドさんつきで体験できるプチトリップを企画している大名古屋ツアーズの加藤さん。私が茶摘みに夢中になってしまった時さりげなく、娘を見ていてくれたりとかなーり気さくで素敵なお兄さんです。
さて、豊田といえば車。でも実は、江戸時代から茶どころとして知れていたそうです。ただ、大正時代にトヨタが生まれ、お茶の栽培地は次々に工場にとってかわっていったとか。
そんな中、高香園は「また飲みたい!」と思ってもらえるおいしいお茶を目指して、
(1)有機栽培
(2)手摘み
(3)最高位の茶審査技術をもつ園主の野場さんの技術と経験
で手塩にかけてお茶を作っている。
新茶の手摘みのやり方をレクチャーしてくださる園主野田さん。カテキンでなく、旨味成分テアニンが多く含まれる抹茶はこのように日除けをつけて育てるんですって。知らなかった。。。
調べたところ、1時間で収穫できる茶葉は、手摘みを1とすると機械摘みは600。(こちらを参照)要は手摘みはめっちゃコスト高です。ただ、その分、「茶葉にストレスがかからず」、旨味、香り、舌触りが良くなる。つまり品質がすごく良くなるそう。
実際に私たちも収穫させていただきました!慣れないと新葉の見極めが遅く、スピードに乗れない。。。
がぜん張り切る娘
手摘み作業は地元のアルバイトの方が行ってくれるそうで、1キロ260円出来高制。今回30分ぐらい収穫したのですが、大人8人で1.87kg。なので486円。8人で山分けしたら60円という悲しい結果でした。ちーん。
慣れると1日30kg収穫できる方もいるらしい。
工場の中も見せていただき、製造プロセスがよくわかりました。
最後は、茶葉とお米を混ぜた手摘み茶めしのおにぎり、手摘み深蒸し茶が入った水出し茶、幻ともいわれる「あさつゆ」茶葉が入った抹茶も飲ませていただきました。香りがよく出てて、苦味を感じずとってもまろやか。
お土産には、自然仕立ての新芽の茶葉が付いた枝も。早速部屋に飾りましたよ。
ホント、楽しかったです。
最後に印象深かったこと。
最近の小学生はお茶=ペットボトルという認識いのこと。食後に急須で日本茶をすする習慣が減っているようです。そんな事態を「我々お茶の作り手たちがもっと頑張らなくてはいけなかった。作れば売れることにあぐらをかいてた」というような内容を言われていました。
日本茶は栄養豊富だし、おいしい。日本茶を愛する人間としては、この事態はかなり気になる。我が家は夕食の後、煎茶を急須に煮出し、自分は湯のみ、娘には水の入ったガラスのキラキラするコップに入れて娘に渡す。そうすると娘は「キラキラだねー、休憩だねー(一服のこと)」とすごく喜ぶ。
私は私で、毎日のルーティーン<仕事→保育園お迎え→バタバタの夕食作り>と<お風呂に入れる→歯磨き→絵本→寝かしつけ>の一区切りにすごくほっとする。
しかもカテキン抗菌作用は、虫歯予防にもなる。これって歯磨きを嫌がる子が多い中、ママにはすごくメリットだと思う。
愛ある作り手がいて、そこには栄養も日本文化も詰まっていて。そんな日本茶を広めていきたいと思ったのでした。
おきまりのね。